つみたてNISAで主婦におすすめの商品は?

つみたてNISAで主婦におすすめの商品は?

つみたてNISAで主婦におすすめの商品は、家計に無理なく長期で積み立てられる、低コストで分散された投資信託です。特に、投資先を自分で細かく選ぶのが難しい人には、全世界株式に連動するインデックスファンドが候補になります。

ただし、家計の余裕資金や投資できる期間によって適した商品は変わります。なお、2024年からは「つみたてNISA」が新しいNISAの「つみたて投資枠」に変わっています。制度の概要は金融庁「NISA」で確認できます。

主婦のつみたてNISAに向いている商品の選び方

商品名よりも、次の条件を満たしているかを確認することが大切です。

  • 長期・積立・分散投資に向いている
  • 購入時手数料がかからない、または低い
  • 信託報酬などの保有中のコストが低い
  • 複数の国や企業に分散投資できる
  • つみたて投資枠の対象商品である

投資信託のコストは、保有している間も運用資産から差し引かれます。似た値動きをする商品で迷ったときは、信託報酬などの費用、投資対象、純資産総額、運用方針を比較しましょう。

迷ったときに候補になる商品タイプ

商品タイプ 特徴 向いている人 注意点
全世界株式インデックスファンド 日本を含む複数の国・地域の株式にまとめて投資する 1本で幅広く分散したい人 株式市場全体が下落すると、評価額も下がる
米国株式インデックスファンド 米国の代表的な株価指数などに連動する 米国企業の成長に期待し、値動きの大きさを受け入れられる人 投資先が米国に偏る
バランス型ファンド 株式や債券など複数の資産に分散する 株式だけの商品より値動きを抑えたい人 株式100%の商品より、上昇局面の値上がりが小さくなる場合がある

幅広く分散したいなら全世界株式

全世界株式インデックスファンドは、1本で複数の国や地域の株式に投資できます。自分で日本株、米国株、新興国株などを組み合わせる必要がないため、商品選びを簡単にしたい人に向いています。

代表例として「eMAXIS Slim 全世界株式(オール・カントリー)」などがあります。ただし、取扱状況や手数料、つみたて投資枠の対象であるかは金融機関や時点によって確認が必要です。購入前に、利用する金融機関の商品ページと目論見書を確認してください。

米国株式に絞るなら値下がりへの備えが必要

米国株式インデックスファンドは、米国の代表的な株価指数などへの連動を目指します。代表例として「eMAXIS Slim 米国株式(S&P500)」などがあります。

米国株式に集中するため、全世界株式よりも投資先の地域が偏ります。米国市場の下落や為替の変動によって、評価額が大きく下がる可能性を理解したうえで選びましょう。

値動きを抑えたいならバランス型

バランス型ファンドは、株式だけでなく債券などにも投資する商品です。株式100%の商品よりも値動きが小さくなる可能性がありますが、元本保証ではありません。

また、同じ「バランス型」でも、株式・債券・リートなどの比率は商品ごとに異なります。値下がりをどの程度抑えたいのかを決めてから、資産配分を比較してください。

家計状況別の選び方

投資が初めてで、10年以上使う予定がない場合

長期間使う予定のない余裕資金であれば、低コストの全世界株式インデックスファンドを1本選ぶ方法が候補になります。複数の商品を買うより管理しやすく、投資先も分散できます。

ただし、株式に投資する商品は一時的に大きく値下がりすることがあります。評価額が下がったときも積立を続けられる金額に抑えることが重要です。

数年以内に使う予定のお金がある場合

数年以内に使う教育費、住宅購入資金、生活防衛資金などは、値下がりしたときに売却しなければならない可能性があります。そのため、近く使う予定があるお金を株式投資に回すのは避け、預貯金など価格変動のない資産と分けて管理しましょう。

値下がりすると不安になりやすい場合

投資額を小さくする、株式の比率が低いバランス型を検討するなど、値動きに耐えられる範囲で始める方法があります。値上がりを期待して無理な金額を積み立てるより、途中でやめずに続けられる金額を優先してください。

主婦がNISAを利用するときの注意点

NISA口座は本人名義で開設する

NISAは個人ごとの制度です。配偶者の資金で積み立てる場合でも、誰の資金を誰の口座で運用するのかを明確にしておきましょう。夫婦それぞれがNISAを利用する場合は、それぞれ本人名義の口座を使います。

専業主婦でも利用できるが、所得控除の制度ではない

専業主婦など収入がない人でも、NISAの利用要件を満たせば口座を開設できます。ただし、NISAは掛金を所得から差し引く所得控除ではありません。

NISAの主なメリットは、口座内で得た売却益や配当・分配金が非課税になることです。利益が出なければ非課税メリットは発生しないため、「節税できるから必ず得をする」とは考えないようにしましょう。

配偶者から資金を受け取る場合は税務上の確認が必要

配偶者の資金を、もう一方の配偶者名義のNISA口座で運用する場合、資金の渡し方や金額によっては贈与税の確認が必要になることがあります。家計の共有財産として管理している場合でも、個別の事情で判断が変わるため、高額な資金を移すときは税理士や税務署に相談してください。

商品を決める前に確認する手順

  1. 生活費や近い将来に使う予定のお金を、投資資金から分けます。
  2. 元本割れがあっても積立を続けられる月額を決めます。
  3. 全世界株式、米国株式、バランス型など、投資先の違いを比較します。
  4. 信託報酬、購入時手数料、信託財産留保額などの費用を確認します。
  5. 利用する金融機関で、つみたて投資枠の対象商品かを確認します。
  6. 目論見書で、投資対象、値動きの大きさ、分配方針を確認してから申し込みます。

商品を決めた後も、毎月の積立額が家計を圧迫していないかを確認してください。相場が下落したときに慌てて売却しないためにも、投資しない現金を別に確保しておくことが大切です。

結論:迷ったら「低コスト・分散・長期」で選ぶ

つみたてNISA、現在の制度では新NISAのつみたて投資枠で主婦におすすめの商品は、家計に無理のない金額で長く保有できる、低コストで分散された投資信託です。

商品選びで迷う場合は、幅広く分散できる全世界株式インデックスファンドを候補にし、米国株式は地域の偏りを理解して選びましょう。数年以内に使うお金は投資に回さず、最初に毎月の積立額と生活防衛資金を決めることから始めてください。